とらや(内藤廣)

京都市上京区烏丸通一条角

 

京都創業の老舗和菓子屋とらやの一条にできた内藤廣設計の新店。

とらやの看板もさることながら、白いタイルと松、上部の木。

それぞれが老舗和菓子屋とらやをかっこよく演出している。

瓦屋根の手前に乳白色のガラス屋根。

半屋外の飲食スペースの屋根になっていて、内部にも光を取り入れている。

のれんの上の屋根垂木も真四角ではなく五角形に削って、きれいに並んでいる。

軒下の化粧垂木が、上部のガラス屋根と鉄の骨組みの無機質さを和らげている。

手前の水辺も昔ながらの日本庭園の水辺とは違いシャープにスッキリさせている。

天井にはアーチ状の化粧垂木が入り口からそのまま伸びている。

高級感漂うカウンターと室内空間。

入り口と反対側の庭。

隙がないキレイにまとめ上げられた建築という印象。

 

 

こっちもすぐ近くにあるとらやの販売店

白いタイルに浮かぶ虎のマークが高級な感じ。

 

日本らしい、いいところは残しつつ、新しい素材をうまく取り入れて、

新しい形を形成している。

純粋な昔ながらの和風ではなく現代の和風を表す、日本の最先端の建築。